注意 : これは、2008年8月11日に礒永指導師と楊が長崎で茶芸教室を開催したときの様子を、 礒永指導師がレポートしてくれたものです。
 
 


 
 

長崎中国茶芸教室レポート

 
  テーブルのセッティングは、一年で一番暑い8月のお茶会ということで、“涼”を演出できるよう心がけました。 茶器以外は白で統一し、笹の葉で夏の雰囲気を。
  お茶請けは、メインが豚の角煮(プアール茶煮)、他に、愛玉子ゼリー(台湾産シークワーサーシロップがけ)、 かぼちゃの種(三種)、ドライマンゴー、ドライパイナップルを用意しました。 角煮まんはプアール茶葉も一緒に煮込むことでさっぱりとした後味になり、 また、高菜漬を刻んで一緒にはさむことでアジアンテイストに。参加いただいた方にも好評でした。
  実は、私がやってみてすごく気に入ったのは、愛玉子ゼリー(台湾産シークワーサーシロップがけ)です♪  シークワーサーの強い酸味をシロップで少し抑えることで、 淡白なゼリーがとても爽やかな夏向きデザートになったと思います。 彩りにキウイフルーツとクコの実も加えました。

会場入口の「出島」のパネルが
雰囲気を盛り上げてくれました。
  かぼちゃの種は、参加していただく方にとってめずらしく、食べながら会話もはずむのではないかと思い、 お茶請けに決めました。 案の定、参加いただいた方どうしの会話もはずんで緊張も和らいだように感じました。
  会場のセッティング時間は一時間あったのですが、バタバタしてしまい、 スタート時間が5分ほど遅れてしまったのが反省点です。
  とても勉強になったことの一つですが、教室をするということで急遽購入した茶器セットと、 7年前に購入した茶器セットの二種類を使ったのですが、同じ東方美人茶をいれて飲んでみると、 7年前の茶器の方が、味がまろやかで甘味もあり美味しかったということを体験できました。 よく本にも書かれていますが、 自宅ではなかなか飲み比べる機会もなく教室で体験できたことはとても貴重でした (自宅で新しい方の茶器で包種茶を飲んだとき、美味しくいれられなくて落ち込んでいた私は、少しホッとしました…)。 いかに“養壷”が大切かということを思い知らされました。今後の私のテー マです。

当日のお茶請けです。
  今回の教室を体験して、人前で話すことの難しさを実感しました。 自信の無さからくるものが大きかったと思いますが、経験の積み重ねが大切だと思いました。 また、参加いただいた方の話を聞いてみると、皆さん 一度は中国茶というものを体験されているようでした。 その後長崎では特に飲める茶館もなく、茶葉の入手も限られているので続けられなかったようです。 不定期でもまたお茶会ができるように勉強を続けていきたいと思います。
(礒永 智子 2008年)