ミント

アロマリズム

 
    今年は35度を超す暑さが何日も続き、心身ともにバテ気味です。 「鈍感力」(渡辺純一著)の中に五感について、鋭い人より鈍い人のほうが器官を消耗することもなく、 よりのんびりとおおらかに長生きできるとありました。 しかし、この暑さでは鈍感力も問題外ですね。 南国の人たちは午後の暑い時間は寝ていると聞いたことがありましたが、 今になってそのことが納得できます。 ただ日本のこの暑さの中では寝るのもたいへんなことかもしれませんね。

  さて、暑さ対策のひとつにミントをあげてみました。 ミントはシソ科の多年草で繁殖力、交配力が強く、3000種以上あるといわれています。 品種によってその香り、風味、葉の色、形はさまざまです。 地下茎でどんどん増えていきますので、プランターなどで育てるほうが手間がかからず楽だと思います。 とはいうものの我が家のペパーミントはプランターから根茎をのばし、軒下で元気よく育っています。 生命力の強さに感心してばかりはいられません。 軒下を占領されないように収穫を兼ねて思いっきり採ってしまわなくてはなりません。 スーっとさわやかな香りの成分はメントールといってミントの中でもペパーミントに多く含まれているもので、 消炎、冷却効果があり、滞った思考力を回復し、消化器系の不調を改善してくれます。

  もし、ミントが苦手でなかったら、日中はミントの芳香浴で少しおとなしくして、 水分補給にはミント入りウォーター、お客様にはミントを浮かべたサイダーはいかがでしょうか。 夕方には庭で採れたミントをお風呂に入れて、 シャンプーにもペパーミントの精油を1~2滴入れさわやか気分。 食後はミントのハーブティーで疲れた胃腸もすっきりです。 この暑さを乗り切るためのお役に立てれば幸いです。

忍田篤子 2007年8月

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