パイナップルセージ

アロマリズム

 
    街路樹のハナミズキが赤く染まりだし、庭のハーブたちは小休止です。 そんな中、パイナップルセージ、メキシカンブッシュセージ、 チェリーセージなどセージの仲間たちは色とりどりに咲いてくれています。 セージは以前にも紹介しましたがシソ科サルビア属の多年生薬草です。 料理、お茶、クラフト、染色等と利用法はたくさんあります。 花の少なくなるこの時期はセージの花と香りが庭を明るく元気にしてくれます。

  甘くフルーティな香りを持つセージの中でも真っ赤な花を咲かせるパイナップルセージとの出会いは刺激的でした。 名前の通りパイナップルのような香りのする葉を初めて嗅いだ時、自分の五感を疑ってしまうほどでした。 葉の中にある香り成分がどのようにして組み合わされて、 このような香りが作られるのか考えても分かるはずのないことでしたが、 不思議で感動せずにはいられませんでした。 自然が作り出す力なのですね。 思わず葉っぱを食べてしまうほどパイナップルの美味しい香りでしたが、 蜜蜂たちに怒られそうでしたのでやめました。

  他にも甘くフルーティな香りのするセージにフルーツセージがあります。 小さいときに使った事のある透明な消しゴムにこんな香りがあったような、 そんなことを思い出させてくれる香りです。 フルーツセージは寒さに弱く冬を越すことに注意を払います。 その香りに惹かれて何度か育てたこともありますがうまく育てることができず、私の力不足を感じています。 また、オータムセージともいわれるチェリーセージも甘いフルーツの香りと赤く可愛い花を咲かせます。

  地植えにしているセージたちもそろそろ四年が経ち、株分け,植え替えの時期をむかえます。 限られたスペースの中では頭の痛いことです。 頭痛、精神的緊張を鎮めるのに効果があるセージティですので、 我が家のセージたちの行く末を考えなくてはと思っています。

忍田篤子 2008年12月

パイナップルセージ