ティートリー

アロマリズム

 
    「お茶の木」と訳されますが、ツバキ科のいわゆる「お茶」とはまったく違うもので、 オーストラリア原産(フトモモ科)の常緑の低木または高木です。 先住民族が葉をお茶に利用していた事からそう呼ばれるようになったと言われています。 強い殺菌力をもっている事から皮膚の消毒や化膿止め、また感染症の予防にも良いとされています。 我が家ではティートリーの精油は風邪やインフルエンザの季節には芳香浴として欠かせません。 部屋の空気清浄とスパイシーで森林のような香りはリフレッシュ効果も期待できます。

  さて、十月初旬にニュージーランドからホームステイを受け入れ、貴重な経験をしました。 「日本」を全身で受け止めていこうという高校生の彼に、私たち家族も精一杯応えようと必至でした。 寝る間も惜しむくらいに会話がはずみ、異文化への興味はお互いに尽きませんでした。

  そんな会話の中で、ニュージーランドにも「ティートリー」があることを知りましたが、 同じフトモモ科でもオーストラリアのものとは違い、 ニュージーランドにしか自生していない「マヌカの木」のことでした。 マヌカの花から採取するマヌカハニーは、ピロリ菌に対して強い抗菌効果があるということで注目されています。 やはり、ニュージーランドティートリーも先住民族が昔から生活に取り入れていたようです。 彼の家の裏山がマヌカの森と聞き、一度は見ておきたいと叶わぬ願いがまたひとつ増えてしまいました。

忍田篤子 2006年11月

プランタで育てている我が家の
オーストラリア原産ティートリー