ローズマリー

アロマリズム

 
    ハーブの好きな仲間同士でサークルを始めたころ、サークル名を何にしようかと皆で考えたことを思い出します。 ハーブ初心者たちが考えた末に決まったのが、「ローズマリー」でした。 ハーブと聞いてすぐに頭に浮かぶものはいくつかありますが、その中でも甘すぎず、さわやかで、 少しスパイシーなローズマリーのイメージがサークルの雰囲気にあっていると思いたかったのかもしれません。 私は2~3年そのサークルで勉強させてもらいましたが、川越に転居と同時に離れてしまいました。 今もイベントへの参加や講習会などで活躍しているそうです。 このサークルで初めてハーブ石けんを知り、それ以来虜になっています。

  特にローズマリーの抽出液で作るハーブ石けんが一番のお気に入りです。 澄んだグリーン色の抽出液を石けん素地に練り込みますがいつの間にか真っ白な石けんになっていきます。 ハーブによって抽出液の色と出来上がりの石けんの色が違うのには、 ちょっとした驚きがあり、作る楽しさも増します。 石けんの香りは生の葉を触れたときの樟脳に似た強い香りはなく、すっきりとした森林を思わせる香りです。 消毒、殺菌効果も期待できるので我が家では手洗いや浴用として使っています。

  ローズマリーは地中海沿岸原産、シソ科マンネンロウ属の多年生常緑潅木です。 属名のロスマリヌスは海のしずくと訳され、海に面した崖に生育し、 夏には小さな水色の花が咲くことからいわれています。 石けんに限らず薬用や化粧水、料理など古代からあらゆるものに使われていました。 ハーブティーについては「病弱な人がローズマリーを飲むと、 驚くほど元気になる」と10世紀の草本書に記されています。 香りには頭脳明晰作用があるといわれ、老化や物忘れを防ぐそうです。 新学期に向け子供部屋に一枝のローズマリーを置くのもいいかもしれませんね。

忍田篤子 2007年2月

我が家のローズマリー