茶話会(sawakai)

 
  新たな出会い
暑中お見舞い申し上げます。
皆様、大変ご無沙汰しておりますが、お変わりございませんか。梅雨明けとともに厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。私は、先日の三連休、「海の日」に新たな出会いを求め、横浜へ行ってまいりました。

しかし、出会いというのはなかなか期待通りにはいかないものですね。思いがけなくということもありますが・・・。いずれにしても、いろいろな方とお会いすることは、自分の視野を広げてくれるものです。横浜という街も新鮮に映りました。

さて皆様、横浜と言えば、やはり中華街ですよね。久しぶりに行ってまいりましたよ。相変わらず人が多く、賑わっていましたが、以前はあんなにいた強引な甘栗試食販売のお兄さん達が見当たりませんでした(甘栗は売っていましたが)。あれ、あまりにしつこくて禁止されたんでしょうかね。それにしても、以前に比べてエキゾチックさというか、中華世界を醸し出す怪しさが欠け、明るく健全な街になってしまったような・・・。「明るく健全」、本来はいいことですが、少し残念に思ってしまう私がいました。それは、「中華街」に日常を離れた別世界を期待しているからなのでしょうね。

そんな期待を抱きつつ「悟空茶荘」にも行ってまいりました。ここでは、新たな茶器との出会いを求めていたのですが、残念ながら「これ」というものとは出会えませんでした。気を取り直して、2階で青茶セット(包子、ドライフルーツ付)をいただきました。茶葉は黄金桂です。工夫茶器、特に聞香杯を使ってお茶をいただくのは久しぶりです。軽やかな甘い香りが心を落ち着けてくれました。「ここは変わっていないな」などと思いながら、至福のひとときを過ごしました。

(2015.07.27)



 
  11月11日
大家好!皆さん、こんにちは。
寒さが厳しくなってきましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
12月も中旬過ぎの今ごろになって先月の話題ですみませんが、11月11日って何の日かご存知ですか。

日本では、お菓子メーカーのグリコが「ポッキー&プリッツの日」と定めたそうですが、中国では“光棍节guāng gùn jié”(独身の日/シングルデー)と言ってパートナーのいない人をお祝いする日なんですよ。 中国語の“光棍儿guāng gùn ér”というのは「独身者/ひとり者」という意味で、数字の1が一人に見えることから、1が4つも並んだ11月11日を「独身の日/シングルデー」と言うようになったそうです。 中国の学生から聞いた話では、バレンタインデー(中国では“情人节qíng rén jié”と言って「恋人たちの日」)に対抗しているようですが、いつごろからこんな日ができたのか、詳しいところはよく分かりません。       なんでも、彼氏彼女のいない人たちが集まって、食事をしたりお酒を飲んだり、みんなで独身(シングル)を楽しむ(悲しむ?)んだそうです。各地でお見合いパーティーも企画されるそうですよ。

そんな中国の11月11日ですが、最近では「買い物の日(特にネットショッピング)」としてとても盛り上がっています。 中国のある通販サイトで独身(シングル)のための割引セールをしたことがきっかけのようです。 今では“双十一shuāng shí yī”と名付けられ、年に1度の激安セール日として各社が競って宣伝しまくります。 それに煽られた利用者は、11月11日になると夢中でパソコンに張り付き、ネットショッピングに興じるのです。 私の教え子もよく戦利品を自慢していましたよ。

「稚恵姐的茶話会」、前回のアップからだいぶ月日が経ってしまいました。 が、この10月からまた少しずつ、ハルビン(中国)で経験したこと、これから日本で経験することなどいろいろ絡めて書いていけたらなと思っています。 どうぞ、よろしくお願いします。

(2014.12.14)



 
  懐かしい味
大家好!皆さんこんにちは。大変ご無沙汰しております。
天高く馬肥ゆる秋、皆さんはいかがお過ごしですか。 私は、この夏でいったんハルビンでの仕事を終え、今年は日本で久しぶりに月餅〈月饼yuèbǐng〉のない秋を過ごしています。 月餅といえば「哈爾濱便り4」でも書きましたが、 中国では中秋節〈中秋节zhōngqiūjié〉の贈り物の定番、秋の風物詩のひとつです。

この時期は、スーパーやデパートだけでなく通りにまで特設の月餅売り場が現われます。 誰(どこ)に幾つどんな月餅を送るか大騒ぎ(メンツ〈面子miànzi〉がありますからね)。 そして、親戚から職場から友人からもらった大量の月餅をどうするか・・・。 中国人は毎年大変ですね。

さて、日本では十五夜(旧暦8月15日)は、中秋の名月ということでお月見をしますね。 秋の実りの果物や野菜、ススキなどと一緒に15個の月見団子が供えられます。 それから約1か月後の十三夜(旧暦9月13日)も、十五夜の次の名月としてやはりお月見をしますね。

中国に居てすっかり忘れていましたが、実家では十五夜だけでは「片月見」になるからと、いつもセットで行っていました。 この時の月見団子は13個です。 餡子も入っていないただの丸い団子、月餅のような派手さはないですが、その素朴な味わいが懐かしく日本に帰ってきたことを実感しました。

「稚恵姐的茶話会」、前回のアップからだいぶ月日が経ってしまいました。 が、この10月からまた少しずつ、ハルビン(中国)で経験したこと、これから日本で経験することなどいろいろ絡めて書いていけたらなと思っています。 どうぞ、よろしくお願いします。

(2014.10.18)



 
  笹川杯作文コンクール2012-感知日本
「笹川杯作文コンクール2012-感知日本」にて、関根指導師が日本語指導した季佳琳さんが優勝賞を頂きました。 そして、指導した関根先生の功績も認められ、「優秀指導教師賞」を表彰されました。 おめでとうございます。

ネット版 でも紹介されています。

(楊代筆)

(2013.03.01)


掲載された雑誌
『人民中国』(2013年1月号)

 
  黄金周(ゴールデンウィーク)
大家好!好久不見。 皆さんこんにちは。 ご無沙汰しております。

ハルビンは昨日から冷たい雨です。 何だか今年は寒さが早いような気がしますが、単に歳をとって体に応えるようになっただけでしょうかね。 いえいえ、実はこの時期のハルビンは寒いんです、特に室内が。 大きな作りの建物内は、夏でもひんやりしているので、 朝夕と気温がグッと下がってきたこの季節、室内は寒くなるばかり。 暖房の入る10月末まであと1ヶ月の辛抱です。

さてさて、明日9月30日は十五夜、中国では中秋節です。 そして10月1日は国慶節、中国人民共和国(新中国)の建国記念日です。 そのため、30日から10月7日まで大型連休、大学はもちろん多くの会社がお休みです。 山の方では紅葉も始まり、正に黄金周の名に相応しい季節です。

せっかくの連休、ハルビン近郊の山へ紅葉狩りに行きたかったですが、 今年は気軽に出かけられる雰囲気ではないので、 代わりに、明日は学生たちを呼んで月餅&寿司パーティをする予定です。

(2012.09.29)


キャンパス内に掛けられた提灯

 
  風薫る5月はスポーツの季節
5月26日(土)はハルピン工業大学の運動会でした。 開会式では学部ごとにプラカードを持ち、それぞれに工夫した装いでの入場行進も行われ、 結構本格的な感じでしたよ。 日本でも定番の100メートル走、リレー、綱引き、二人三脚はもちろん、 ハードルや高跳び、幅跳び、砲丸投げ、槍投げなど、いわゆる陸上競技種目が一通りありました。 そして、ちょっと面白いのが、趣味の種目があること。 こちらは縄跳びや中国伝統の“踢毽子”羽根蹴り、フラーフープ、コーラ瓶ボーリングなどなど。 実は綱引きと二人三脚はこちらの種目に入るんですよ。

ともかく、実は私も参加したんです!!
何の種目にって?
それは武術の“表演”パフォーマンス(演武)です。年甲斐もなく武術ですよ!
もちろん団体ですけどもね。


実は、去年の10月からハルピン工業大学の武術協会で武術を習っているんです。 しかも、太極拳ではなく少林寺拳法(速い動きの方)を、20代の学生に交じってですよ (ホント、年甲斐もないですよね)。

以前、ジャッキー・チェン(成龍)やブルース・リー(李小龍)の映画を見て、 カンフーに興味を持ち、やってみたいな・・・と思ってはいたんです。 だから練習できるだけで大満足!  後は健康のため無理せず続けられればいいなと。 ところが、厳しい先生に一言「必須!」と言われ、出ることに。 運動会前の1週間は毎日昼と夜に練習があって、もうクタクタ。 年が年だけに疲れが溜まって大変でしたが、当日は心地よい達成感と爽快感がありました (出来はともかくね)。

終わってみると実はあの1週間が本当に楽しかったなと、 録ってもらったビデオを見ながら余韻に浸っています。 思い返せば、毎日みんなと顔を合わせ、お互いに分からないところ、 出来ないところを教え合い、フォローしながらみんなで作り上げる感じが楽しかったんですね。 気持ちはすっかり学生と同じ、青春が戻ってきた感じです。 でも今週からはまた先生として気を取り直さねば!!

(2012.06.2)


毽子


毽子で遊ぶ学生たち


武術の練習仲間

 
  5月は労働節で4連休!!
大家好!皆さんこんにちは。
ゴールデンウィーク“黄金周”はいかがでしたか。

中国ではゴールデンウィークとまではいきませんが、5月1日“労働節”(メーデー)の祝日のお休みに伴い連休がありました。 私は土日を含めて4連休でした。
さて、どうしてわざわざ「私は・・・」と書いたかと言えば、 それは、中国政府(国務院)の発表では2012年の労働節の休暇は4月29日(日)~5月1日(火)の3日間で28日(土)は勤務日となっていたからです。 ハルピン工業大学は(学部学科にもよりますが)土日も授業が組まれていますし、 会社も日本のような土日週休二日とは限らないですから、 国務院の通達どおり土曜日出勤で3連休だった人は少なくないでしょう。 幸い私は今学期は毎週土日が休みですから4連休でしたが。

中国の祝祭日は以前「哈爾濱(ハルビン)便り」でもちょっと触れましたが、 ここでは休みを伴う“節日”(祝祭日)を書き出してみましょう。

 ①“元旦”元旦、元日:1月1日
 ②“春節” 中国のお正月:旧暦1月1日(今年は1月23日)
 ③“清明節” 先祖の墓参りをする日:4月4日~6日頃(今年は4月4日)
 ④“労働節” メーデー:5月1日
 ⑤“端午節” 端午の節句:旧暦5月5日(今年は6月23日)
 ⑥“中秋節”中秋、一家団欒で月見:旧暦8月15日(今年は9月30日)
 ⑦“国慶節” 中華人民共和国建国記念日:10月1日
※ “ ”内は日本の漢字ですが、中国語を意味します。

以上7つの“節日”はそれぞれ前後近い方の土日を絡めて連休になるのですが、 毎年決まっているわけではないので、12月頃に出される国務院の通達を見て初めて詳細が分かるわけです。 でも、学校などでは夏休み、冬休みの長期休暇があるため、国務院の発表通りでないこともありますけどね。

労働節の連休も、結局は中間試験の問題作成や何やで忙しく、旅行にも行けず、あっという間に過ぎてしまいました。 次の祝祭日は端午の節句、発表では6月22日(金)~24日(日)の3日間が休みになる予定ですが、 大学からの通知はどのようになるでしょうか・・・。

(2012.05.11)


 
  もうすぐ清明節
好久不見、大家好! 皆さんこんにちは。
ご無沙汰しております。

ハルピンもようやく春らしい日差しが注ぐようになってきました。 でも、日本の桜のように春を象徴するようなものが無いので、ちょっと寂しいですね。 5月になればハルピン市の花―ライラックが咲き始め、街中を彩ってくれますが、 そのころはもう春というより初夏の気配といった感じでしょうか。

さて、来週の水曜日4月4日は二十四節気の一つ「清明節」です。 中国ではこの日にご先祖様のお墓参りをする風習があり祝日となっています。 日本のお彼岸の風習と似ているかもしれませんね。 ただ、中国ではお墓にお供え物をするほかに、紙のお金を燃やすそうです。 また、ピクニックもすると学生から聞いたことがあります。 最近ではお墓参りに帰らない人(帰れない人)も増えているようですね。 中国は広いので地域によっても違いがあるようですが。

大学もこの清明節に合わせ、月曜から水曜までがお休みです。 土日と合わせると5連休になるので、同僚の先生と瀋陽まで列車で旅行することにしました。 瀋陽出身の学生が町を案内してくれるそうなので今から楽しみです。 この旅行についてはまたの機会にご紹介したいと思います。

(2012.03.30)


 
  春節~新年快楽!~
大家好! 皆さんこんにちは。

日本のお正月はとっくに過ぎてしまいましたが、中国では今がお正月、「春節」です。今年は1月22日が除夜(大晦日)で、23日が春節でした。2月6日の元宵節までお正月気分が続きます。私もその気分を味わおうと、部屋のドアに「春聯」、窓に「切り絵」を貼りました。
今年は日中国交正常化40周年の年でもあります。お隣の国ですから、お互いに理解し合い仲良くしていきたいものですね。
本年もよろしくお願いします。

(2012.01.30)

春節用に飾られた博物館前

部屋のドアに貼った「春聯」

窓に貼った切り絵「窓花」



 
  再びのハルピン、そして去りゆく2011年
皆さん、大変ご無沙汰しております。お元気でいらっしゃいますか?

月日が経つのは速いもので、間もなく2011年が過ぎ去ろうとしています。この1年は日本だけでなく、世界のいろいろな地域で、様々なことがありました。
私も、夏の終わりに再びハルピンに来てから早4ヶ月(5ヶ月目に突入です)。最初の約1ヶ月は想定外のホテル暮らしでインターネットもままならず、出鼻をくじかれた感があり(あぁ、他人の所為にしてはいけませんね・・)、せっかく作っていただいた「稚恵姐的茶話会」のご挨拶もupしないまま年の瀬を迎えてしまいました。すみません。
2012年からは、取りとめもないことでもupできるよう、頑張りますのでご期待ください!! 皆さん、良いお年を迎えられることをお祈りいたします。

(2011.12.31)