(追記)
今年の研修旅行で南港茶葉製造示範場へ行ってきました。
茶農家の皆様の手作り感・素朴感たっぷりに運営されていました。
もちろん、展示室でのサービス茶の他、施設内の茶館でも茶を飲んできました。
日本から来た物好きな不思議な団体と思われたのか、
見学に来られていた地元のお客さんまで総出でもてなしてくれたのがとても嬉しかったです。
茶の味は昔ながらの包種茶という感じでした。
最近の包種茶をさっぱり系とすれば、やや渋く、でも甘さも感じました。
地元の水で淹れているのが良かったのかも知れません。
茶の味は値段だけじゃない、歴史と作った人の愛情だということを再認識させられました。
写真の日本統治時代の品評会賞状は南港茶葉製造示範場に所蔵されていたものですが、
現在は一般公開されていません。
日本から来たということで、特別に数枚の賞状を見せてもらいました。
この賞状は大正12年の日付ですが、当時南港の包種茶の評判を伝える記事が
台湾日日新報大正13年9月の 「包種茶の話」 にあります。
一部を要約して紹介します。記事の中では、花の香りを付けたものを包種茶、花の香りを付ける前の
茶葉を包種茶原料と呼び、「包種茶原料の有名な産地は台北州の七星郡南港、
文山郡木柵、海山郡三峡であり、
その中でも南港産は花香を付けていなくても花香を付けたものより香気があると
褒め上げられている」 と書かれています。
楊品瑜 2005.03.07 (転載不可)
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南港茶葉製造示範場

日本統治時代(大正12年)の賞状
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